2010 東京モーターサイクルショー

SUGO2DaysEDの翌週、3/26-28の間やっている東京モーターサイクルショーに行ってきました。
いつもならこういったショーはあまり興味がないので行かないんですが、今回は特別です。

それは皆さんご存知のKTMの電動バイク「FREERIDE」が発表になるからです。

世界に先駆けてなぜ日本で?
全世界で見ると日本でのKTMのシェアなんてほんのわずかです(のはず)。
なのにあえて日本で発表する意味は?
国産4メーカーへの挑戦?
それとも単純にタイミングが良かったから?

さまざまな疑問がありますが、でも日本で一番始めにプロトタイプですけど現車が見れるなんて嬉しいじゃないですか。

写真をいくつか撮ってきたのでそれを見ながらアレコレ妄想していきましょうか。


では、早速全体写真。

DSC_0007.JPG

えーと、小さいです。でもタイヤサイズを見るとフルサイズモトクロッサーと同じです。
フロント21インチ、リア19インチ。でもリムがちょっと細い?それによく見るとフロントフォークもなんだか細いです。
KTM JAPANの人に聞いたら、85の部品を結構使っているそうな。
そういえば、フロント廻りはほとんど85SXの部品ですね。タイヤが21インチなくらいでしょうか。
チェーンも420サイズだし、キャリパーも前後とも85SXのパーツっぽいですね。
でもタイヤはフルサイズ。KTM85SXは85の中では比較的大きめの車体ですが、それよりもさらに大きいです。
ということは125と85の中間サイズということでしょうか。見た感じもちょうどそのくらいです。

このことからいくつかのことが想像できます。
今回出す電動バイクはファンライド的なバイクであって、GPを走るようなバイクではないということ。
ということはバッテリーとモーターの出力の関係もだいたい予想がつきます。
発表の数値は最高出力は30psとなっています。これは125の2サイクルよりも少し少ないくらい。
で、バッテリーの持ち時間は1時間くらい?これはライダーによって大きく変わりますが。
ということはそれほど大きな容量のバッテリーは積んでいない。見た限りでは小さいです。
重量は約90キロ。軽いです。125でも100キロを切るくらいですから。

このくらいのスペックでだいたいのポジショニングが想像できますね。
アベレージライダーが全開(のつもり)でMXコースをへとへとになるまで走ってもまだバッテリーが余っている。
ひとしきり走って、疲れたらしばらく休んでその間に充電して、また走り出せる、そんな感じの使い方でしょうか。
ずっと走り続けたいなら予備バッテリーを買えばいいけど、そこまでお金をかけなくても十分楽しめるスペック。
ビギナーから中級くらいのライダーが週末にモトクロスを楽しむような使い方を想定しているように思います。

ということは、やはりこの辺りの落としどころが今現在の電動バイクには一番良いとKTMは判断したのではないかと想像できます。
今のバッテリー性能だとこの辺りのライダーをターゲットとするとかなり面白い乗り物になるということを確信しているからこそ、今回発表に至ったんだと思います。
今後、もっとバッテリー性能が上がって、小型軽量コンパクトなバッテリーができたとしたら、モーターの性能を上げてもっと上のユーザーをターゲットにすると思います。
それこそGPを走るときがくるかもしれません。
でも現状はそこまでのスペックを実現するのは難しいと判断したのだと思います。

それに加えて、このユーザー層のほうが絶対数としては多いということもあるかもしれません。
例えば、GPに出られるようなハイスペックなマシンを作ったとしてもそれをどこまでの人が買うのか?という疑問と新たなユーザーを電動バイクというキーワードを使って呼び込むための素材にもなると判断したのではないかと思います。
とてもうまいターゲティングですね。僕なんかドンピシャです(笑)。

もちろん、READY TO RACEをかかげるKTMなので即実践向きのバイクでもよかったはずですが、あえてそれをやらなかった(やれなかった)理由がこの辺りにあるのではないかと思います。

それに加えてこのFREERIDEはナンバーの取得もできるように考えているようです。
クラスは250ccでしょうか。
保安部品はモタードのほうはすでに付いています。ショーモデルなので小さいのがついていますが、もっと現実的なものをつけることも多分できるのではないかと思います。
オフロードバイクだとしても公道走行ができることで広がる世界があります。
かっこいいからという理由だけでブロックタイヤを選ぶ人がいるという話を聞いたこともあります。(ほんとか?w)
オフロードバイクなんだけど通勤に使っても楽しい、週末はタイヤを履き替えてコースに行って1日走るなんて使い方もできちゃいます。

使い方はかなり広がりますね。これでツーリングはちょっと難しいかもしれないですけど、通勤や近所にちょこっとなら十分です。

こんなことを考えると案外たくさん売れるんじゃないかと思ったりします。

ちょっと全体の話が長くなってしまいました。

バッテリー&モーターユニットの搭載位置を見るとセンターにドンと置いてありますね。
DSC_0009.JPG

この配置は現在考えられる中でベストだと僕は思います。重量物はできるだけ中央に置きたい、バッテリーは四角いほうが扱いやすい、モーターは1次減速を介してチェーンで駆動されるべき、などなどを考えるとこの配置でしょうね。
フレームもそれに合わせていろいろな工夫が見られます。
四角いものの下に丸いものがあるのでダウンチューブはこんな感じ、リアショック取り付け位置をできるだけ後ろに下げてバッテリーを上から抜けるようにしたい、そのために左右から挟み込むようなフレームレイアウト、などなどです。
現在既に市販されているQUANTYAやZEROをそれなりに研究したようにも思います。
結果、2つのメーカーのバイクよりもかなり完成度が高いように見えます。

気になる部分もあります。リアショックはKTMお得意のPDSですが、他のPDSの車両に比べてけっこう立っているように見えます。
ショックが立っているとどうなるか、よくKTMはおしりが跳ね上げられると言われますが、現在のKTMはそんなことはほとんどないです。
でもこの立っているショックの場合、ライダーが真上に跳ね上げられるような挙動が起きてもおかしくなさそうです。
そこで疑問になるのは電気モーターのトルク特性です。内燃機とは比べ物にならないほどスムーズでトルク変動のない動力であるがゆえにPDSのこういった特性も出にくくなっているため、リアショックを立てても極端な挙動が出ないのかもしれないです。
まぁ、これはあくまで予想ですが、もしそうならこの角度でも問題にならないかもしれないです。
実際にすでにたくさんの実走テストをしているでしょうから、そのような問題が現時点で出るはずもないので、心配には及ばないというところでしょうか。

他に気になるところと言えばスイングアームです。
DSC_0070.JPG

ちょっと不思議な形をしていませんか?まっすぐではないんです。これはちょっと意味するところは分からないのですが、1つは最低地上高を上げられますね。でもそんな理由ではないように思えます。他に理由があるのでしょうが、僕には分かりません。

他にもいくつか気になるポイントはあるのですが、市販バージョンが正式に発表になる来年の秋まで待ちましょうか。
それまでに130万円くらいためられたらいいんですけどね。いずれにしても試乗が楽しみなバイクです。

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このブログ記事について

このページは、キム兄が2010年3月28日 22:58に書いたブログ記事です。

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